アトピーとマルクス経済学

カール・マルクス≪アトピーとマルクス経済学≫

それはある日の深夜、路上でのできごとだった。

「なにが上司や! 会社じゃ!」 と、大声で叫ぶサラリーマンがいた。

かなり酔っているらしい。

すると、

そのサラリーマンの目の前に農民がすっと現れた。

手に鍬を持つその農民はサラリーマンにこんな質問をした。

「会社ってなに? なんのために行くのか?」

その農民はかなり古い時代、それも山奥の村落からやってきたようだ。

貧しい身なりからしてわかる。

「働かないと生きていけないからだ。だから会社に行くんだ」 と、サラリーマンはこたえた。

「働かないと生きていけない? どういうことだ?」と、農民がいった。

「働かないとお金がもらえないじゃないか!」

「お金がもらえないと生きていけない? どうして?」

「お金がなければ買い物ができないだろ」

「会社に行けばお金がもらえるのか?」

「いや、そうじゃない。会社で9時から5時まで働かないとお金はもらえない」

「もらうものなのか? それって」

「そうだぜ。嫌な上司でも指示に従わなければお金はもらえない」

「その上司ってヤツはお前の親戚か? 祖先が同じだとか?」

「いやちがうよ。1週間前に、顔合わせしたばかりだ。血縁関係のない赤の他人さ」

「はあ? なんてこった! そんな見ず知らずのヤツの指示に従うなんて!」

「いや、だからさ。それでも指示に従わなければ生きていけないんだよ」

「馬鹿じゃねえか? おまえさん。嫌だったら逃げればいいじゃないか?」

「逃げたら無職だ。食べていけない」

「無職? 食べていけない? 意味がわかんねえ」

「家にいても食べていけないだろ?」

「はあ? おらずっと家にいるが食べていけるべ」

「でもよ、会社にいってもすぐに家に帰れないんだぜ。残業があるから毎日、終電になる」

「帰れない? そんなに上司におさめる年貢がきついのか」

「なにも上司におさめないよ。おれはお金をもらう側だ。お前ら大変だな。年貢を納めなきゃいけないから」

「馬鹿野郎。収穫の半分を納めたら後は俺のもの。好き勝手にしていいんだぜ」

「半分もおさめるのか! 大変だな。俺はおさめなくても月末、お金がもらえるぜ」

「だから、そのもらえるって一体なんだべ?」

「でもよ、なんで会社に行かなくても、食べていけるんだい?」

と、サラリーマンは不思議そうに農民に聞いた。

「そんなもん知るかよ。おいらの親もずっと家にいたぜ。働きにいくことなんかなかったぜ」

と、農民はこたえた。

「おまえの親子って年金不正受給でもしてるのか? 無職が金になるってそれしかないだろ」

「なんだかよくわからねえから帰るべ」

そう農民はサラリーマンに言い残してすっと姿を消した。

残されたサラリーマンは、果たして幸せなのは自分の方なのか、それとも農民なのか頭が混乱し始めた。

この現代の資本主義を生きる労働者であるサラリーマンはしきりに「何も上司におさめない。もらう側だ」といっていたが、それは大きな誤解だ。

労働時間とは自分の給料のために働く時間ー必要労働時間だけではない。

労働時間の半分は「剰余労働時間」として、会社に労働力を「おさめないと」給料は「もらえない」ことを彼は知らないし気づいていない。

そして勤めに行かなくても食べていける農民を不思議がったが、 まったく封建社会と資本主義社会の生産様式の違いを理解していない。

マルクスは私たちが生きる社会の土台である資本主義経済のシステムを科学的に明かしたー資本論のなかでこう述べている。

「共同体が果てるところで資本主義経済は成立した」

資本主義経済の成立とは「共同体が崩壊し生産手段を持たない人々を生み出していった過程」そのものだった。

生産手段を持たないサラリーマンの彼は当然「家にいても食べてはいけない」

このサラリーマンにマルクス経済学の素養ー資本主義経済のメカニズムへの理解があれば、 この江戸時代から来た農民を納得させて帰らせることができただろう。

そして、

なぜ自分は嫌な上司の指示に従い、残業しているか、

これを今まで自然なものとして受け止めてきた自分を疑うことができるだろう。

さらに、

新たな生き方を見出すことができることだろう。

しかし、

多くの労働者は資本主義についてまったく理解していない。

資本主義社会にいながらにして。

それはこの社会のメカニズム-誰が支配者か分かりずらく搾取の仕組みが見えにくいからだ。

さて、

あなたはアトピーを「知っているだろうか?」

アトピーの真の姿を「見たことがあるだろうか?」

ひょっとして、

あなたは「封建社会の農民」から資本主義社会について教えてもらっていないか?

だから、あなたは、

新しい生き方が迎えられそうな兆しを感じることができないでいるのだ。

もしそうだとしたら、

”去年と同じ繰り返しになる”

新しい時代へと進歩発展しない。

今年こそアトピーを根本的に解決するために

アトピーがどうやって治っていくのか?について客観的に再現性をもって教えることができる人から、

アトピーの原因と完治のメカニズムについて学ぶべきだ。

過去の投稿記事を読んでアトピー完治のメカニズムを知る→アトピー完治経験者から学ぶ! アトピーの原因と完治のメカニズム

アトピー解放心理セラピスト

ワタナベ勲

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