おでこのアトピーの原因と対処法

おでこのアトピー症状の原因と対処法を解説

アトピーがでたおでこ

私が初めてアトピーが出たのは「おでこ」でした。

上の写真はアトピーだった当時の私です。

いつも、おでこの皮膚が硬く盛り上がり、皮がパラパラ落ちました。

おでこには深いシワが刻まれました。

前髪がされるだけで痒かったです。

最初にアトピーがでたとき、ステロイドを塗って治すことができました。

しかし、ステロイドの副作用である皮膚の萎縮、象皮症のせいでしょうか。

20年たっても私のおでこはガサガサでシワが深く刻まれたままでした。そして色も赤黒かったですね。

おでこにステロイドを塗るのをやめて、非ステロイド系の抗炎症剤アンダーム軟膏に切り替えました。

しかし、おでこの炎症は治りませんでした。

とても痒くていつも掻いていましたから、おでこの皮膚は赤く炎症して、厚く盛り上がっていました。

しかし、今ではこの写真のように、おでこはきれいになりました。

症状期間中と完治後の写真

では、今から、おでこのアトピー症状の原因を明らかにして対処法を解説します。

皮膚は毒素の最大の排泄器官 「おでこ」はどんな毒素が排泄されるのか?

東洋医学を根拠に原因を2点、解説していきます。

まずは、1点目です。

皮膚は人体において最大の排泄器官です。

解毒や排毒を担当する臓器は肝臓や腎臓です。

しかし、これら臓器による解毒や排毒がうまくいかない場合、毒素が体内で滞留します。

毒素が体内に滞留したままでは内臓にダメージが発生します。

よって、毒素を器質的に弱い皮膚に応急的に排出しようとします。

人体における最大の排泄器官である皮膚に毒素が排泄されます。

その排泄が肌に炎症・かゆみとして現れるのです。

ここで気をつけたいのが食べ物の毒素「食毒」です。食べ物の過剰摂取は食毒とよばれる毒素になるのです。

では、おでこの皮膚炎はどのような食品の食毒が原因なのでしょうか?

それは「砂糖や果糖」の過剰摂取が原因です。

砂糖を焦がして熱を持てば赤くなりますよね。

赤く炎症しているおでこは砂糖や果糖(果物の食べすぎ)の摂り過ぎです。

ただ、食事改善に一生懸命になるのも禁物です。

今よりも食べる量を減らすだけでかまいません。

食事を変えてもアトピーが治るなら、ここまで悩む人はいませんから。

ましてや、アトピーは食物アレルギーではないわけです。

食品を除去しただけではアトピーは治りません。

食事制限に神経質になり過ぎると逆効果です。まさしく東洋医学が教える「陽極まれば陰なり」です。

では次は、2点目です。

もちろん注意すべきは食べ物だけではありません。

「おでこ」のあたりは脳の前頭前野にあたります。

脳を覆う頭蓋骨は一枚の骨でできていません。何枚かの骨が組み合わさっているので隙間があります。

その隙間が閉じたり開いたりすることで脳は排毒しているのです。

当然、臓器である以上、脳も排毒します。

まさに顔の「おでこ」「こみかみ」「前髪の生え際」のあたりが隙間=排毒の箇所であり、同時にそのあたりにアトピーは発症します。

これらの箇所が痒くなったり、じゅくじゅくと滲出液が出ていませんか?

ここで対処法をお伝えします。

あなたは今、勉強や仕事のことで頭がいっぱいではありませんか?

人間関係でくよくよ悩んだり、考え込んだり、取り越し苦労をしていませんか?

そうであるならば、たまには頭を休ませる時間をつくることをお薦めします。

公園のベンチにでも座って、何も考えないリラックスした時間を過ごすのも良いでしょう。

ステロイドについて知りましょう

おでこの赤みを消したくて、長期に渡ってステロイドを塗っていませんか?

ならば、ステロイドの長期塗布による副作用について知っておく必要があります。

日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2016年版)」129ページにおいてステロイドの副作用について以下の通り記述されています。

局所的副作用については、皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイドざ瘡、ステロイド潮紅、多毛、皮膚萎縮線条、細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症の悪化などが時に生じるが、皮膚萎縮線条を除いて多くは中止あるいは適切な処置により軽快する。 引用元アトピー性皮膚炎診療ガイドライン

かようにステロイドには副作用がありますが、効果も期待できます。しかしながら、長期間、塗り続けるとだんだん効果が低減していくのです。

ステロイドの薬効成分を受け止める受容体(レセプター)が皮膚から消えてしまうからです。

さらに長期間の塗布による「皮薄化」(皮膚が薄くなる)も心配されます。

皮膚が薄くなると肌の潤いを保持する角質層が喪失している状態ですから、水分蒸発が激しくなり、肌の乾燥が促進されます。

乾燥は痒みの原因ですから、おでこの痒みは激しくなり、シワが深くなり、炎症の恒常化につながる恐れがあります。

ましてや、おでこ(額)は他の部位にくらべて皮膚が薄いのです。

ヒト皮膚でのステロイドを使用した透過性試験によると、前腕部の吸収量を1とした場合、顔の額部分でその6倍の吸収量が確認されたという報告があります。

もともと皮膚が薄くて乾燥しやすい部位ですから、薬を長期間塗り続けるのは気をつけましょう。

おでこのアトピーから始まった私の闘病人生は約20年の歳月を費やしてしまいました。

顔湿疹が激悪化した時の私の顔です。

おでこのアトピーが顔に広がり激悪化した時の私の顔の写真です。

自分のアトピーの顔を隠したい、自分を醜いと思っている間は治りませんでした。

私に相談される皆さんの多くが「恥ずかしいからマスクを手放すことができない」と私に訴えます。

では、そういった精神的に切ない想いを越えて、改善をしていくにはどうすればいいか?

ページの紙幅に限りがありますので、次の投稿ページ「完治経験者から学ぶ完治のメカニズム」で解説しています。

何をしてもアトピーが治らない方は、こちらの必読記事

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完治経験者から学ぶ完治のメカニズム「アトピーの本当の意味」を知って辛さを手放す方法

を読んで「アトピーの本当の意味」を知ってください。

アトピー対策は「本当の意味」を知ってからやるべきです。

無知が一番の悪化要因です。

何も知らずに自分なりのやり方や薬に頼るだけでは根本的に解決しません。

もうそろそろアトピーの根源にアプローチするべきです。

文責 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 健康管理士(資格番号H12701) 渡辺勲

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