
先日、私はテキストの読者様と会食をしました。とっても美味しいお鍋料理。
「今度は嫁と一緒に来ます!」と、とても喜んで頂きました。
ステロイドを30年以上、使い続けた方でリバウンドで苦しまれた期間もあったのですが、心身ともにお元気になられたご様子だけでも、私はお腹がいっぱいになりましたよ。
この時、いろんなアトピーにまつわるお話が飛び出したのですが、なかでも、あなたにとって役立つお話をここに書きましょう。
ステロイドの話です。
「ステロイド。このままいけば……」と皮膚科医はいった
アトピー治療といえばステロイドを塗るしか思いつかなかったテキスト読者様。
ある日、今まで通院したことのなかった皮膚科を訪れたそうです。
いつものようにステロイドをもらって帰れるものだとふんでいたのですが、それが違ったのです。
「いつまでもステロイドを塗っていたらダメだよ」
長年、薬物治療をしてきた彼にこの皮膚科医はいってのけたそうです。
そして、続けてこう告げたそうです。
「ステロイドは身体を冷やすんだ」
「このまま塗り続けると身体から熱が奪われる」
さらに、
「やがて心臓が止まって、あなた死ぬよ」と医師がいう。
実際、身体が冷えた感じがあり、夏でも汗をかかない「ちぐはぐな」違和感があったことから、この医師の話に実感があったそうです。
私はこの話を読者様から聞いた時、私はこの医師の言い分に納得いたしました。
なぜならば、ステロイドは免疫抑制剤だから。
ステロイドを塗れば炎症が消えるのは、免疫抑制の効果が働いた結果です。
炎を鎮火させるかのごとく、炎症を鎮静させるステロイド。
確かにステロイドを塗ると身体が冷える感覚があるし、けだるくなる。
「だらっとしてやる気も起きなくなる」これは脱ステロイドで苦しんだかつての友人の言葉です。
この医師の言葉である「身体を冷やすよ」
これは生きながら死んでいるみたいなものだ、ということなのでしょう。
その医師は今でも開院されているのですか? と私。
「いや、今はどうされたのか分からないですね」と読者様。
実は私にも同じような体験があります。
アトピー患者だった頃の私は、大阪にある関西医大病院に行ってステロイドの処方を願ったことがあります。
そんな私に若い医師が「ステロイドが眼に入ると白内障になるよ!」といって薬をくれなかったのです。
私はその医師に「なんでくれないんだ」と憤りました。今から約30年くらい前のことです。
しかし、のちになって私は白内障を患ったアトピー患者さんに出会っていくのです。
アトピー白内障という言葉があることも知りました。
30年前に私に警告してくれた大学病院の勤務医に私は感謝しています。
ステロイドは薬である以上、用法用量を正しく使用するべきです。
薬物治療についての詳細はなぜステロイドを塗っても痒みが引かないのか?でも書いていますので合わせて読んでください。
「そういう真実をいってくれる医師は稼げないんじゃないですか? だからその医師の行方はわからないですね」と読者様。
ステロイドを30年間塗り続け、最近、悪化。病院に入院することをすすめられたけど「入院しても結局はステロイド治療なんです」と切なく語る60歳代の女性に私は先月、面談に応じました。
彼女の言葉に心が悲しみで沁みました。
自分の人生です。
どうか選択はあなたのままでいてください。
あなたの人生はあなたのものです。
あなたのリアルは誰にも犯されてはいけない。
貴重な話を読者様か聞かせて頂きました。
ありがとうございます。
アトピー解放心理セラピスト/NPO法人日本成人病予防協会会員
ワタナベ勲