
気持ちを落ち着かせるためにステロイドを塗ってませんか?
あなたはひょっとして、
「ステロイドを塗らないと落ち着かない」
そんな気分で毎日を過ごしていませんか?
ステロイドを塗れば心が落ち着く、だから薬を手放せないでいませんか?
ふと、気づけば、1年も3年も5年も10年も塗っていませんか?
そして、アトピーが治る兆しが見えない、と嘆いていませんか?
「しかし、どうすればいいんだ。仕方がない」
と、暗い顔で、あるいは怒った表情で、ふとつぶやかれる……。
そんな方を私は今まで多く出会ってました。
私が出会った中ですと、20年も使用してきた人がいましたね。
「病院に行ってもステロイドを渡されるばかりなのです」
と、その65歳の女性は嘆かれておられました。
もし、あなたが長く薬と縁が深ければ、気づいてほしいことがあります。
脱ステロイドをやる、西洋医学に見切りをつけて漢方薬を飲む、
そんな「どうしよう!」と慌てて考えて、行動に突っ走ってしまう前に、
気づいてほしいことがあります。
それは、ステロイドを塗る意味についてです。
忘れてませんか? 薬を塗る意味を。
なぜならば、
薬を無意識に習慣として塗っているうちに、
薬に対する認識がだんだん変わっていくから。
そして、
身も心もステロイドを手放せないようになってしまう。
具体的にいうと、アトピーを治すために塗るのではなく、
保湿剤のように使う人が珍しくない。
まるでワセリンみたいに常時塗るのです。
あるいは、心を落ち着かせるために塗る、とか。
あなたも、そうなっていませんか?
どんなこともそうです。目的からずれては、違う結果しか待ち構えていませんよ。
つまり、
惰性でダラダラと薬を塗る習慣を見直さないと、やがて副作用が効果を上回ります。
だから、ステロイドを塗る意味を確認する必要があるのです。
薬の役目とはなにか? 知ってますよね?

ステロイドをもらった時の説明を思いだそう
薬を塗る意味は明確です。
症状を治すためです。これしかありません。
薬には病気を治癒する作用があります。一方で副作用があります。
皮膚科の医師からステロイドの使い方や塗る頻度について説明があったと思います。
なぜだと思いますか? そう、副作用があるからです。
薬品のコマーシャルを見ればわかりますが、用量用法を守って正しく使う必要が薬物にはあります。
当然、ステロイドにも連続使用が許されている期間があります。
許容される使用期間を過ぎて使用し続けると、副作用の懸念があるためです。
ですから、患者側は副作用があることを前提にステロイドの取り扱いには気をつけるべきです。
それは、自動車運転と同じです。
自動車は便利な道具でもあるが、間違った使い方をすると凶器にもなる、と免許を取る講習で教えられますよね。
自動車も暴走行為など、クルマ本来の目的を逸脱して使用してはいけないように、
ステロイドも症状を治すため以外の使用目的は交通違反ならぬ規約違反です。
電化製品もそうです。PL法に基づいて「子どもに触らせない」とか、シールが貼られて注意喚起されてますよね。
健康被害につながる行為や不適切な使用をしてはならないのです。
しかしながら、
自動車や電化製品に関するルールは守って安全性に気をつけるのに
ステロイドを長期間、常用している方が、とても多いのはなぜでしょうか?
診察もなく、ただただ薬をもらって塗り続けること10年になる……
そんな「塗ることが目的になっている」方のご相談に応じたこともありましたが、これは珍しいケースではないのです。
いいでしょうか?
もうお分かりだと思いますが、
もし、あなたが「塗らないと落ち着かないし、塗らないと不安になるから塗る」
あるいは、
「乾燥肌をしっとりさせたい」そんな目的で塗る行為は、
何度もいいますが薬の本来の目的から逸脱しています。
ステロイドはお守りではありません。
お守りには害はありませんけど、薬はお守りとしてずっと身に付ける(塗り続ける)ものではありません。
まず、ここに気づきませんか?
なぜならば、薬には副作用があるからです。
だから、ステロイドには連用使用の禁止が定められているのです。
ここでステロイドにはどんな副作用があるのか? やってはいけないことは何か?
あるいは、
ステロイドを塗っていても、なかなか治らないと思われている方は、
こちらの過去の投稿なぜステロイドを塗っても痒みが引かないのか?を読んでください。
ステロイドをやめて、じゃあ、どうればいいのだろう?
あなたは、そう頭の中で思ったに違いありません。
「じゃあ、どうすればいいのだろう」この言葉を頭の中で”つぶやいて”何年になりますか?
私はあなたに勇気を与えたい。
その前に、ちょっとあなたにとって居心地の悪いことを今からお伝えしましょう。
いいですか?
それは、今のあなた思考レベルで、現状の問題は解決しない、ということ。
これはアインシュタインも同様のことを語っています。
がんばって考えてみたところで、どうでしょうか?
ステロイドが「漢方薬やプロトピック」に変わるだけでないでしょうか?
それら薬物を、ただ受動的に使うだけでは、堂々巡りの人生をしか待っていません。
医師はやるべき役目をあなたに果たしています。
では、あなたはどうですか?
患者は患者自身でやるべきことがあります。
それを知らないから、ただただ習慣的に生きてしまうわけです。
とりあえず風呂上りに塗る、これを繰り返してしまうのですよ。
賢明なあなたなら、もうお分かりでしょう。
では、何をしていくか? 一緒に作戦を立てていきましょう。
アトピーを完治した私と一緒にです。
まずはこちらアトピー完治のメカニズムを読んでください。
ちなみに、私はステロイドを5年は塗って、まったくなおらず途方に暮れた過去があります。
しかし、あらゆる薬物を使用せず、アトピーを治すことができましたよ。
どうか、この縁をいかしてください。
習慣を打破するために。